映画観たよ/ブレット・トレイン

巻き込まれ系無個性主人公(ただしブラピ)が、外国人のうろ覚えと誤ったイメージで構成された異世界日本で、ヤクザのドンパチに巻き込まれるお祭りムービー(ゲロと血を添えて)でした。

原作? 原案? は伊坂幸太郎の「マリアビートル」だそうで。
予告を見て面白そうじゃん? ブラピだし観とく? くらいのノリで行ったんですが、まーーーーー面白かった。

まず舞台の「外国人のうろ覚えと誤ったイメージで再現された異世界日本」なんですが、まーーーーサイバー。まーーーーーネオン。景気が良い。治安は悪い。
リアル現代日本を舞台にした作品は邦画でも観れるんで、折角洋画でやるんならこういう異世界日本の方が楽しいなと個人的には思いました。
歴史モノでやられたらブチ切れるラインだけど、現代が舞台だと許容できる。
どう見たって異世界日本だから、街やらがクラッシュしてもそんなに心が騒めかない。

伊坂作品は2,3冊くらいしか読んだことが無く、この元になった作品も未読なので再現性とかは判んないけど、キャラとか話の作りが私の持つ伊坂作品のイメージと大体合ってた。
平凡な主人公、エモいバックボーンのあるサブキャラ、クレイジートリックスター、圧倒的な力を持つ敵、それらが織りなすピタゴラスイッチ

みんな言ってるけどねー、真田広之がめちゃめちゃ良。
良いとこぜーんぶ持ってく。ずーっと格好い。喋る言葉ぜーんぶ名言。名言でしか喋れねぇおじいちゃん。
けど名言が日本的すぎてブラピにはフワッとしか伝わってねーの。異文化コミュニケーション失敗。

あと、サブのね、レモン🍋とタンジェリン🍊がオタクの好きなバディでした。
ついったにも書いたけど、冒頭の2人の回想シーンで「汚ぇカウント伯爵ーーー!!!!!」ってなった。
きかんしゃトーマスなー、有名なキャラのことはチョトシッテルくらいなのが悔やまれた。
めちゃめちゃ話の肝じゃん、きかんしゃトーマス

個人的に気になったのは作中に出てくる「モモもん」。
ゆるキャラなの? 公僕(お国産のキャラクター)なの? スイペンみたいな鉄道会社のマスコットなの? わからん……。そんで絶妙に可愛くない。
けど作中世界ではめっちゃ大人気。お前は何だ。

主人公のレディバグ(ブラピ)もねー、オタクが好きなやつ。
キョンから自尊心を引いてフィジカルのステータス上げてブラピに詰め込んだ感じ。可愛い。
胎児のポーズでソファに座りながらわさび豆食う姿が最高に良かった。

もう1回くらい劇場で見てもいいかなーと思う映画でした。
フォロワーも観たら教えてな。タンジェリンの話をしよう。