映画観たよ/変な家

久々に日記に残したくなるくらい微妙な映画を劇場で観たので。
一文で表すなら、「本家の動画でやらないこと全部盛り」って感じの映画でした。

原作の履修具合は以下の通り。
・オモコロ特集読了
YouTube動画視聴済み
・小説版は未読

加えて、私は最初に「変な家」が世に出たWeb媒体「オモコロ」を概ね楽しんでいて、関連する動画チャンネルもひと通り視てる部類の人間です。

*****
Web記事と動画の内容をどうやって劇場尺にするのかなーと思いながら観に行ったんですが、答えは『ホラー要素と因習村を足す』でした。

因習村の部分は小説の加筆要素なのかな?
YouTube動画みたいに安楽椅子探偵状態では映画として盛り上がりに欠けるだろうから、フィールドワークへ赴くのは自然な展開だと判るんですが……それにしたって、ねぇ……?

開幕即ホラー描写だった時点で「おや……?」だったけど、ずーっとこの違和感が続く演出だった。
蛆虫、クリーチャー、流血、ジャンプスケア。
この辺りは原作に惹かれた層と相性悪いと思うんだけど……オンパレードでしたね。

個人的に、原案である動画がウケたのは

① ジャンプスケアや露骨なグロ描写で怖がらせない
② ホラーもオカルトもエッセンスとして入ってるけど、ジャンルはあくまで『ミステリ』
③  作者のキャラ(ビジュアルと声)

この3つ+ご時世的に考察・意味怖が流行ってたっていうのが強いと思っているから、映画とは全く解釈が合わなかった。
グロゴアでビビりたいんじゃなくて、雰囲気でおゾゾ……としたかったので。

月並みな発想として、主人公を雨穴もどきじゃなくて雨穴のフォロワー(元動画に触発されて真相解明に乗り出した青年)にしちゃ駄目だったんですかね?
内容的にそれでも全然成立する話でしょ。


気持ちを切り替えて『国産のB級ホラー』として観ると、まあ悪くはなかったです。
B級ホラーを劇場で観たいかは別として。

と、いうことで以下露悪的な面白ポイント


・柳岡の振る舞いがオモチャンで編集長がやるソレと激似
・白目剥いてたけど死んでないんかい!
・初対面で自宅に招き入れるな/訪問すな
・ホワイトボード持ち出したけど整理する情報が全然ないので間取り図を貼ります
・チラッ……これは幻覚剤!(名探偵栗原)
・チェーンソーおばあちゃんじゃん!
・イベントクリアで動作停止する村人、スーファミ時代のNPCみたい
・どっかで見た顔だと思ったら森廉くんか!!!
・気づいたらお屋敷に火が……(あわや森林火災)


大オチ手前の斉藤由貴のくだりは純粋に良かったですね。
そうだよ、全体的にそういう雰囲気が観たかったんだよ。